五月一七日(火)雨のち曇
七時に起きる。朝食を済ませ、雨の中いつものコーヒー屋に向かった。四時間。読書の時間が取れないくらい記録に時間が掛かっている。それはそれで充実するものだ。店を出て手続きや買い物を済ませて帰宅し、昼食後、仏壇で線香をあげて出発。一六時。山梨方面へ向かう。
落ち着いた曇り空と弱い雨、慣れた町をゆっくりと走り、市街地を離れて行く。青梅で郵便局に立ち寄り、さらに西へ進むと渓流沿いの山と谷の険しい風景が見えてくる。雲が間近に迫って山の緑を隠すほどだった。橋や川の景色を撮りながら進む。途中給油を済ませて、山の方へ進んで行くと、日が暮れてからまもなく、ダムの下流側の壁面が見えて、後ろに回り込むと大きな湖が見えた。奥多摩湖。夜の湖に外灯の光を投げかけている赤い橋があり、空には月がでて雲に隠れたり光ったりしていた。近くの駐車場に車を止めて三脚を用意して写真を撮った。獣の喚き声や落石と思われる騒々しい音が、ひと気のない暗い山に響く。魚の跳ねる音すら怖くなっていく。外灯のまばらな暗い山道を進み、山梨県に入った。小菅村。役場などを過ぎて行き、道の駅で止まる。二〇時。すぐに寝る仕度を整えてシュラフに潜り込んだ。先日のアートイベントについてあれこれしているうちに二三時を過ぎていた。