物見山 – 鬼怒沼山 – 根名草山 – 温泉ヶ岳

Mt.Monomi – Mt.Kinunuma – Mt.Nenakusa – Mt.Yusengatake

栃木県 日光市 Nikko, Tochigi

6:30 尾瀬 出発
8:40 ~ 9:00 大清水
9:20 ~ 10:20 経路逸脱
10:30 ~ 10:50 川辺
11:10 二股の滝
12:45 ~ 13:10 物見山山頂 (2113m)
13:25 分岐
13:50 鬼怒沼山山頂 (2141m)
14:10 鬼怒沼巡視小屋
14:20 ~14:30 鬼怒沼
15:15 オロオソロシの滝
15:45 日光澤温泉郷 到着

4:30 日光澤温泉郷 出発
5:40 加仁湯分岐
7:15 根名草山山頂 (2330m)
7:55 ~ 8:15 念仏平避難小屋
8:50 温泉ヶ岳分岐
9:00 温泉ヶ岳山頂 (2333m)
9:05 温泉ヶ岳分岐
9:30 ~ 9:40 金精峠・金精神社
10:00 金精峠駐車場

14:00 大清水
15:50 尾瀬 到着

累計39km 17時間

6:30 尾瀬出発、晴々とした空。


8:40 ~ 9:00 大清水。川辺に降りて山道を探したが見当たらず。車道に戻ると休憩所より下手に、山道へ続く橋を見つける。


9:20 ~ 10:20 経路逸脱。川沿いの林道を東へ進む途中、南にふと目を誘う土肌の小道。興味にそそのかされて進んでみると川を越える吊り橋。張られたワイヤー、落ち葉に埋もれた一歩ほどの幅もない金属の板。

渡った先も落ち葉の目立つひと気のない山道。確信のないまま沢を過ぎて谷を登り、更にひと気のない山道へ。マイナーなルートであるはずだか、これほどだろうかといぶかしむ。

10:00を過ぎて地形や方位、現在地等を確認すると行く末が怪しい。来た道を駆け戻って逸脱から1時間後に林道復帰。(後日あらゆる地図を改めたが、その山道を記したものは見当たらなかった。)

10:30 ~ 10:50 東へ進むと川辺に出た。せせらぎを前にして補給。


11:10 二股の滝。そこからは潔いほどに真っ直ぐな急登。遅れを取り戻そうと、汗滴らせて駆け上ること2時間弱。


12:45 ~ 13:10 物見山山頂 (2113m)。鬼怒沼、赤安山の展望。行き合った登山者は2人ほど。

写真右寄りには次回挑戦する四郎岳(右)と燕巣山の頂が見える。抹茶、和菓子で補給。


13:25 鬼怒沼への分岐を折れずに真っ直ぐ。
13:50 鬼怒沼山山頂 (2141m) 。途中降り来る登山者に「あとどのくらいですか」と問うと「20分くらいかな」と教えていただいたのだが5分で着いたのだった。静けさ、風の爽やかさを味わう心地よさは、時の流れを忘れさせる。
14:10 鬼怒沼巡視小屋

14:20 ~14:30 細波の立つ鬼怒沼。静寂、雲が近く、風が通る。南には日光白根山。だし結びの補給、ベンチで一息ついていると先ほどの方が南から通りかかった。互いの予定を伝え合って別れる。

ここから先は栃木県、奥日光側の下り。

山の影に入って薄暗くなる。高い段差に募る脚の疲労、それを押しても急ぎ駆け降りる急坂の山道。


15:15 オロオソロシの滝を過ぎると水音の爽やかな川沿いに。もう一息。


15:45 日光澤温泉郷、無事の到着。温泉源泉を祀る社が山道の末に。街の喧騒を遥かに離れた閑静のうちに、渓流の水音が一層寂と感じられる。

微かに漂う硫黄泉の香り、苔生した水場、犬。軒先の鐘を鳴らすと主人が来て、一筆記帳。上階の部屋へと案内され、上る階段の大義さ。

到着の安堵を迎える和室。静かな静かな川のせせらぎ、虫の声響く、緑豊かな風景。

裸電球に笠、障子の向こうに縁側、窓の外に乗り出す腰掛け、簾。荷を棚に置いて服装を楽にし、ふと一息、外を眺めて腰掛ける。

こたつ机に置かれた湯呑みと急須、ポットの湯を注ぐと温かな緑茶。茶請けに置かれた宮ゆずみそ煎も染み入る美味。川の音、座布団、畳、障子、簾の風情に改めて感じ入る。

立ち上がる英気を得たら温泉へ。ひとり混浴、天然露天の白い濁り湯。暮れゆく夕べ、すぐそばを流れる沢の音が実に良い。

部屋で柔軟。カメラを携えて沢を撮りに出る。明日の到着予定地、金精峠から来たという熟年登山グループが到着、

どのくらいかかったかを問うと「こんな歳のグループだから、10時間くらい掛かったわよ」と笑み。4時間ほどで遂げるつもりなのだが、参考にはなるのだろうか。

夕食、珈琲、床の支度。窓も障子も開け、簾を下げて聞き入る虫の音、川の水音、得も言われぬ安らかさ。



翌日。
4:30 日光澤温泉郷、出発。全くの暗闇、彷徨いながらも足の裏、踏み固められた感覚を頼りに山道を探して歩く山手の斜面。
5:40 加仁湯分岐。吹き付ける雨の中を進む。岩場、崩れがちの砂利の斜面、笹藪の道、見失う登山道、滑り転びながら戻り、辿り直すこと数回。
7:15 根名草山山頂 (2330m)。続く雨。
7:55 ~ 8:15 念仏平避難小屋、肌寒さの中で珈琲とカロリーメイトの補給。
8:50 温泉ヶ岳分岐
9:00 温泉ヶ岳山頂 (2333m)
9:05 温泉ヶ岳分岐
9:30 ~ 9:40 金精峠・金精神社に着くと大雨に。社の軒下を借りてしばらく待つがあがる気配もない。急坂を下る。あの熟年方も本当に登られたのかと疑わしい急傾斜。
10:00 金精峠駐車場。冷えた身体、震えながら濡れたシャツを替える。10:30に来たバスで麓の村へ。下車すると驚く空気の暖かさ。

14:00 大清水
15:50 尾瀬、到着

累計39km 17時間