四月三〇日(土)晴
七時に起きる。二〇分ほど移動してお湯屋へ。ゆず湯かと思いきや大量のあひるちゃんであった。死海の泥パックなるものもあり、おそるおそる試してみる。本当にイスラエルあたりから採ってきているとか。確かに顔がつるつるになった。もともとかどうかが分からないが。
その後朝食、りんごと野菜炒め。これが最高に美味しかった。 兵庫へ向かう。割り込みや車線変更(赤線)がやたらと多いが、それが普通というのもいい感じだ。万博公園、太陽の塔を横目に流して、一二時休憩。少し読書。店に入るとホール内では何やら人だかり、そしてどこか聞き覚えのある、迫力のある女性の男声。きらびやかな衣装とあの独特の抑揚。宝塚の役者が三名、気合いの入った衣装と声で歌っていた。意外と好きである。宝塚。人間の限界、表現の高みを目指している集団である。感情どころでなく、魂が歌声にのっかっている。本物だ。歌が終わるまで立ち止まって聞いた。そのあとのNGシーン集的な何かは遠慮したが。いいタイミングだった。
一三時半からコーヒー屋で記録をした。時間が掛かって読書がままならない。昔から遅筆でよく泣いている。一七時半、夕食。この日はまだ一枚も撮影をしていなかったので、神戸の夜景を撮ろう思い立ち、撮影地を調べた。神戸港を撮っておきたい。再度山ドライブウェー途中のヴィーナスブリッジというところに決め、車を走らせる。ぐるぐると道を間違えながらも二一時に到着し、駐車場に車を止めて、山の上に続く階段を上る。素敵なレストランが一軒あり、階段もライトアップされていた。高台からの眺めは驚くほどの美しい夜景だった。素晴らしい眺めだ。神戸の街の全ての光が見渡せるような展望だった。落ち着いて眺めたいところだが、早速撮影場所を検討。付近の外灯を避けたり、星を入れたり。素晴らしい分、写真に収めるにも苦労がある。三カ所ほど移動しながら、二時間、撮りに撮ったり。多くの人たちが来ては帰り、驚いては見入りしていたが、最後には誰もいなくなった。途中カップルだろうか二人連れの地元の方と話し込んだ。イントネーションを釣られに釣られ、愉快なひとときだった。こちらの人は話が愉快で飽きさせない。サービス精神、ノリつっこみ精神。
深夜、そのまま車で寝入って、朝を待った。朝日も撮ろうと思い、日の出の時刻を調べた。